トイレのオールジェンダー利用に関する研究会

はじめに

 LGBTなど性的マイノリティは数%いるとされますが、根強い差別や偏見がなお残り、その解消が今、強く求められています。ほとんどの職場にいるであろう性的マイノリティが、差別や偏見なく生き生きと働くことができるための条件整備は、喫緊の課題といえるでしょう。そのなかでも、特にトランスジェンダーのトイレ利用の問題は避けて通れない課題です。実際、日本の職場でトイレ利用をめぐって裁判も起き、2023年7月に最高裁で判決が出されました。
 私どもはトランスジェンダーを含む3万人以上の方にご協力いただいて調査分析を進め、その概要を2018年10月に調査報告会で報告しました。本報告書は、この調査報告会で報告した内容をもとに公開用に編集したものです。2022 年には、オフィスのトイレに加え、駅・ショッピングセンターなど不特定多数の人が利用する公共施設のトイレについても調査を実施し、速報結果をリリースや学会報告として発表しました。
 この場をお借りして、調査にご協力いただいた方々に改めてお礼申し上げます。これらの調査報告が職場環境の改善、さらには、すべての人々のトイレ利用に関する人権が尊重される社会環境実現の一助となれば幸いです。

「トイレのオールジェンダー利用に関する研究会」
(2022年4月までは「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会」)
座長 岩本 健良  

報道資料等

プレスリリース〔第2回調査結果速報〕(2023.6)
日本福祉のまちづくり学会 全国大会における報告「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究 その2 オフィストイレの利用満足度要因におけるジェンダー比較」が大会優秀賞を受賞しました.(2019.12)《北國新聞朝刊(北陸経済5面)に受賞記事掲載(2020.3.10)》
『PRIDE指標2019レポート』で本研究会による「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する調査結果を公表」が「ベストプラクティス」を受賞しました.(p.17)(2019.10)
金沢レインボーウィーク2019(9/7~16)の一環として、LGBTと職場を考えるカンファレンス「work with Pride」金沢セッション(9/9)で研究会メンバー3名が講演しました。(2019.8.)
北陸中日新聞記事(北陸けいざい)「トランスジェンダー 職場の性別、トイレ 4割悩み コマニー、金大など共同研究」(2019.8.)
日刊ゲンダイ記事「トランスジェンダー8割がオフィスの男女共用トイレを利用する」(2019.7)
プレスリリース〔調査報告書公開〕研究トピック紹介(2019.7)
『PRIDE指標2017レポート』で[社会貢献・渉外活動]部門の「ベストプラクティス」に本研究会が掲載されました.(p.19)(2017.10)
北陸中日新聞記事(北陸けいざい)「狙いを聞く 悩まぬ職場トイレを」 (2017.8)
プレスリリース〔研究会発足時〕(2017.7)


『オフィストイレのオールジェンダー利用に関する意識調査報告書
(公開用資料)』 2019年5月 発行

一括ダウンロード [5.2MB]


分割ダウンロード

「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会」について                           [0.7MB]   
2 調査実施概要  [0.7MB]

3 調査結果報告
 3-1. トランスジェンダーの割合と職場での状況  [0.9MB]
 3-2. オフィストイレの利用実態  [1.4MB]
 3-3. オフィストイレの満足度、ストレス・不満点  [1.5MB]
 3-4. オフィスにおける「多機能トイレ」の利用状況  [0.9MB]
 3-5. オフィスにおける「男女共用個室トイレ」の可能性  [1.5MB]
 3-6. 男女共用トイレのサイン、多機能トイレのサイン  [0.7MB]
 3-7. トランスジェンダーに対するシスジェンダーの意識  [1.4MB]
 3-8. ダイバーシティに対する企業の取り組みへの意識  [0.9MB]

4 補足資料(調査関連補足、用語解説、参考文献等)  [0.9MB]


※ 3-5 のp.53 《オフィスの「男女共用個室トイレ」:利用しない理由》の図で、選択肢の2位と3位の項目名が逆となっていたため修正しました(2020.3.31. 第1版第7刷)。


共同研究メンバーへのリンク

  コマニー株式会社
  株式会社LIXIL

関連サイトへのリンク

(公財)交通エコロジー・モビリティ財団
 「2020東京オリンピック・パラリンピックに向けたピクトグラム(図記号)のあり方検討事業」の意見交換会に委員として参加。「成果報告書」が公開されています。


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